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先日街角サロンで行われた、「京の庭園勉強会」に参加させていただきました。
今回(故)北村謹次郎の邸宅「四君子苑」と銀閣寺に行ってまいりました。
私が話すのは「四君子苑」についてです。
まず表門を入ると雰囲気が一瞬で変わった感じを受けました。
人が手を加えたというよりも、自然を思わせる。
木々がつくる少し薄暗い雰囲気、ところどころに苔が生し、固そうな地面にはる木の根。
その空間の中に、配置された大きな板石もいやらしく見えず自然と玄関に誘っていく。
その途中、右手を見ると露地への「つたい」があり、自由な形状の延段。
目地の幅やバランスは細やかに整えられ、職人のすばらしい技術がみてとれました。
玄関前では竹穂を垂下させた変わった意匠の垣と寄せ灯篭の配置が「見え隠れ」という技法の中で、
玄関へ行くまでの景をつくっていました。
玄関へ踏み入ると、飛石と砂利が敷き詰めてあり、
ここはまだ外なのか!
遊び心あふれるつくり。
何か昔妄想してた基地を見つけてしまったような、
なんともいえないワクワク感がこみ上げてきました!
そして、勝手口への抜けが見えると、明と暗とのコントラストが和をビンビン感じさせてくるんです。
そして、まず渡り廊下へ、幅狭めな渡りを行くと途中に腰掛があり、
そこからの景色と渡りをつくっているキャシャな柱との一体化し、
もうそこは外(庭)なのか内(建物)なのか、もうどっちでもいいと思ってしまいました!
そう思わせたかと思うと、次は水の上へ。
手水鉢から流れる水で発生する池の波紋と床板を斜めに張った木目、また視界を切り取る垂れ壁とが
演出し水との一体化をうみだしているように見えました。
僕だけでしょうか?この空間エロティックだなーと思ったのは?
ここは、もう一度春夏に来たい。そう思わせる景色・体感を妄想させる空間でした。
そして、奥に広がる広間では、山を模した生垣の奥に京都の送り火大文字が見えてました。
京都でも、大文字を借景に取り入れる事のできる庭は珍しくなったみたいです。
四君子苑は石造物の宝庫として知られているみたいです。
・左のものは石棺の蓋だそうです!
どこから持って来るんでしょ。
Y先生いわく飛鳥から持って来たのではないかとのこと!
・真ん中の石仏は年代不詳だそうです。石の厚みが60cmぐらいあるみたいです。
・右は重要文化財の八角形石燈籠。鎌倉時代のものみたいです。
建築と庭園がここまで一体化ということを思って造られたものをはじめて体感しました。
それらを作り出しているのは職人今回はそういうところに脱帽です。
凄く斬新なデザインに対し細やかな仕上げ。
どうってやったんだろうというものがところどころに出てくるんです。
そして分かってても出来ない細工なども。
つくれるという事のデザインを感じました。
gyan
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